自己紹介をせずに父の名曲「TRUE LOVE」の替え歌を披露
「FNS明石家さんまの推しアナGP」で、語られたエピソード。
藤井弘輝アナウンサーがフジテレビに入社した2016年、その入社式で起きた“伝説の珍事件”が今でも語り草となっています。なんと、彼は自己紹介の場で父・藤井フミヤさんの大ヒット曲「TRUE LOVE」の替え歌を披露し、それだけでマイクを置いてしまったのです。
そのときの歌詞は「フジだけを~見つめて~」と局への忠誠をアピール(?)する内容にアレンジされていましたが、周囲はポカン。そして後に放送されたVTRでも、先輩芸人の平成ノブシコブシ・吉村崇さんから「激イタだな」と突っ込まれるほどの“やらかし”ぶりが明らかになりました。

司会者も驚いた“歌だけで終わった自己紹介”
一般的には、入社式では緊張の面持ちで名前や出身地、意気込みなどを語るのが通例ですが、藤井アナは一切の自己紹介を行わず、マイクを握って歌い切って終わりという前代未聞の展開に。
その結果、「会社からすっごい怒られた」と本人が後に苦笑交じりに振り返っています。
当時、会場には父・藤井フミヤさんも保護者として同席しており、余計にプレッシャーがかかっていたとのこと。緊張と空気の異様さが相まって“スイッチが入ってしまった”と本人も語っており、自己紹介のタイミングを完全に逃してしまったのだそうです。

父・フミヤは無言だったが…それが一番怖かった?
この奇行(?)について、藤井アナは「父は何も言わなかった。それが一番怖かった」と振り返っています。
派手なリアクションや叱責があったわけでもなく、ただ静かに見守られていたことが逆に緊張感を倍増させたようです。
この無言の圧力(?)により、藤井アナは“親の七光りを使って目立ったわけではない”という主張が一層しにくくなったとも取れますが、それでもその後のアナウンサーとしての誠実なキャリアで、結果的に名誉挽回を果たしてきました。

同期・堤礼実アナも「最初はイヤイヤだったけど、最近ノリノリ」と暴露
この入社式の件に関して、同期である堤礼実アナウンサーは「最初はイヤイヤな感じがあったけど、年々ノリノリになってる」とテレビで語っており、藤井アナの“歌唱”への抵抗も徐々に薄れてきている様子。
しかし当の本人は「歌いたくはないが、仕事で依頼があるので」と語り、あくまでも“仕事ならやる”という姿勢。父の名曲を仕事に活かすことへの微妙な距離感は、まさに“二世アナ”ならではの葛藤が見える場面でした。

一見ふざけたエピソードの裏にある「不器用な真面目さ」
この“TRUE LOVE替え歌事件”だけを切り取ると、藤井弘輝アナはふざけたタイプに見えるかもしれません。しかし実際には、緊張のなかで何か爪痕を残さなければという想いから“歌”に走ってしまった、不器用ながらも真面目な青年だったことが分かります。
現在は真摯な姿勢と誠実な語り口でフジテレビ内でも信頼を集めており、あの入社式から約10年を経て、「二世アナ」の色を越えた「藤井弘輝アナ」としての評価を着実に築いています。

