
活動休止からの沈黙を破ったRIP SLYMEの再始動発表
日本のヒップホップ界を代表するグループ、RIP SLYMEが再集結を果たしたことが話題となっています。2018年の活動休止から約7年という長い沈黙を経て、突如として再始動を発表しました。
SNSやニュースでは一斉にこの情報が拡散され、ファンからは喜びと驚きの声が上がっています。特に往年のファンにとっては、青春時代の記憶がよみがえるような感動の再集結となりました。

そもそも、なぜ活動休止に至ったのか?
RIP SLYMEが活動休止に至った理由は、主に以下の3つの要素が複合的に絡んだ結果と考えられています。ただし、グループから正式な詳細説明はなかったため、メディア報道や関係者のコメントなどを元にした要因のまとめとなります。
1. SUの不倫報道によるイメージダウンと活動自粛
2017年に発覚したSUさんの不倫報道が、最も大きな引き金となりました。
タレントの大塚愛さんとの結婚生活中に他の女性との交際が明るみに出たことで、ファンや世間からの批判が集中。
一時的にSUさんが活動を休止するという形でグループは動きましたが、人気と信頼へのダメージは大きく、グループ全体への影響も避けられない状況となりました。
「グループである以上、個人の問題が全体の責任になることもある」
音楽性やパフォーマンスとは無関係な部分でも、グループの継続に影響するという例でもあります。

2. 所属事務所との契約終了とPESの脱退
2018年10月、メンバーのPESさんが突如ブログで「RIP SLYMEを脱退した」と発表。その後、公式サイトも閉鎖され、グループとしての活動情報が完全に止まりました。さらに、メンバー全員が所属していた「アミューズ」との契約が終了したことも報じられ、実質的に活動の継続が難しい状況に。
PESさんの脱退理由については詳細が明かされていませんが、音楽性やグループ運営方針への意見の違いなどがあったのではないかという見方もあります。
「PESの突然の脱退は、ファンにもメンバーにも大きな衝撃だった」
グループ内で何が起きていたのかは明かされていないが、それぞれの道を尊重する姿勢が見られました。

3. メンバー間の方向性の違いや年齢的変化
活動休止当時、メンバーはすでに40代に突入しており、家庭を持つ者も多くなっていました。音楽業界全体の変化やHIPHOPシーンの若返りもあり、RIP SLYMEとしての活動ペースや方向性を見直す時期に来ていたのも事実です。個々のソロ活動や別プロジェクトへの専念も重なり、「一度リセットする」という判断がなされたのかもしれません。
「大人になったからこそ、グループを一度止めるという選択肢もあった」
決して仲違いではなく、自然な距離と再生のための期間だったという捉え方もできます。
オリジナルメンバーが再び集結したことの意義
今回の再集結では、PESを除くオリジナルメンバーであるRYO-Z、ILMARI、SU、DJ FUMIYAが再びステージに立つことが確認されています。
PESの脱退以降、グループの今後を不安視する声も多かった中で、この布陣での再始動には大きな意味があります。それぞれがソロや別ユニットで活動していたこともあり、時代を超えた融合がどのような音楽として昇華されるのか、注目が集まっています。

新曲リリースとライブツアー情報に期待が高まる
再始動とともに発表されたのは、新曲の制作とライブツアーの開催予定です。これにより、RIP SLYMEの音楽をリアルタイムで体感できる機会が再び訪れることになります。ライブ会場でのあの独特な熱気と空気感を味わえると思うと、多くのファンが歓喜しています。新曲についても、過去のスタイルを踏襲しつつ、今の時代感をどう反映させてくるのかが注目ポイントです。
新曲「どON」
2025年4月16日に配信リリースされた「どON」は、約9年ぶりに5人全員が揃った待望の新曲です。タイトルの「どON」はメンバーによる造語で、誰しもが持っている夢中になり続けているものや、ハマり続けているものを表現しています。ミュージックビデオでは、メンバーが駐車監視員に扮し、ユーモアとセンスが光る映像となっています。
新曲「Wacha Wacha」
2025年5月28日に先行配信された「Wacha Wacha」は、7月16日発売のベストアルバム『GREATEST FIVE』に収録される新曲です。ミュージックビデオも同日に公開され、ファンの間で話題となっています。
ベストアルバム『GREATEST FIVE』
2025年7月16日にリリースされるベストアルバム『GREATEST FIVE』には、再集結後の新曲「どON」「Wacha Wacha」を含む全48曲が収録されています。初回限定盤には、ライブスタッフパス風ステッカーやオリジナルポスターなどの特典が付属し、ファン必携のアイテムとなっています。

音楽業界全体への影響と再評価の流れ
RIP SLYMEの復活は、単なる一アーティストの再結成にとどまらず、日本の音楽シーン全体に影響を及ぼす動きといえます。2000年代のJ-HIPHOPシーンを牽引した存在として、RIP SLYMEの音楽が再評価される流れが加速しています。彼らの作品を通じて、若い世代にもその魅力が届き、ヒップホップ文化全体が活性化することが期待されています。
再結集に至るまでの裏側とメンバーの想い
長い沈黙の中、メンバーはそれぞれの人生を歩みながら、音楽への情熱を失わずにいました。活動休止中にも交流を続けていたことが、今回の再結集に繋がったといわれています。多くを語らずとも、再び集まった彼らの姿には、確かな信頼と絆がにじみ出ています。これから明かされる再集結の背景や、それぞれのメンバーが今のRIP SLYMEに込める想いにも注目が集まります。

RYO-Z(リョージー)のエピソードと想い
活動休止後も、RIP SLYMEの“顔”としてDJイベントやラジオなどに出演を続けていたRYO-Zさん。グループを離れてもなお、常に「RIP SLYMEという看板」を背負っていた存在です。
活動休止中には、ILMARIとのユニット「The Timberline」でも楽曲制作を行い、ファンとの距離を保ってきました。
再結集に際しても、最も早い段階から「いつかまたやろう」という想いを持ち続けていたとされ、今回の再始動の橋渡し役となった存在といわれています。
「音楽は俺たちの言葉、また届けたかった」
グループのバランサーとして、個々の関係修復にも深く関わったとされます。
ILMARI(イルマリ)のエピソードと想い
ILMARIさんもRYO-Zさん同様に活動休止後も音楽活動を継続。m-floのVERBALらとのプロジェクト「TERIYAKI BOYZ」や、ファッション業界での活動も行いながら、多方面に活躍していました。
ILMARIさんはSNSなどでファンとのつながりを大切にしており、RIP SLYME再始動についても「準備は整いつつある」というような含みを持った発言を時折見せていたのが印象的です。
再結成では音楽的リーダーシップを担い、新曲の方向性やライブ構成にも深く関与していると見られています。
「俺たちは過去に戻るんじゃない、今を生きるRIP SLYMEになる」
温厚でありながら、クリエイティブ面では最も厳しい存在とも言われています。
SU(スー)のエピソードと想い
グループ活動停止の大きな要因のひとつとして報道されたSUさん。一時は音楽活動からも離れており、表舞台に姿を現すこともありませんでした。
しかし、2023年後半頃から知人のイベントに姿を見せるようになり、RYO-ZやILMARIとの再会を果たしたと言われています。
彼の復帰には、ファンからの賛否があることを理解しつつも、「音楽でしか返せない」という真摯な気持ちがあったとされます。最も葛藤し、最も覚悟を持って再集結に臨んだメンバーと言えるでしょう。
「俺を信じてくれる人が一人でもいるなら、ステージに立ちたい」
反省と感謝の気持ちを持ちながら、一歩ずつ復帰の道を歩んできた様子がうかがえます。
DJ FUMIYA(フミヤ)のエピソードと想い
RIP SLYMEの音楽的中核を担うDJ FUMIYAさんは、活動休止中もトラックメイカー・プロデューサーとして地道に作品制作を行っていました。裏方に徹する姿勢を貫いていましたが、再始動にあたり、新しいサウンドづくりに誰よりも情熱を注いでいるとされています。
特に、次世代リスナーにも響くようなビートやリズムの構築に力を入れており、RIP SLYMEの「今」を表現するうえで欠かせない存在です。
「音を鳴らす、それが俺の役目」
寡黙ながらも、音楽で全てを語るタイプ。新曲のビートが彼の決意の証です。
PES(ペス)のエピソードと想い
P2017年にグループを脱退し、長らくRIP SLYMEの活動から離れていました。
しかし、2024年に入り、ILMARIさんとの再会をきっかけに、メンバー間での対話が再開されました。
この対話の中で、過去の誤解や意見の相違を整理し、「また5人で音楽を作りたい」という共通の思いが確認されました。その結果、約8年ぶりにオリジナルメンバー5人での再集結が実現しました。
「人から溢れ出て来ている沢山の『面白い事』。その1つ1つを皆様とシェア出来る日を心待ちに、リップスライムをたっぷり堪能したいと思います」
活動することへの意欲と、ファンやメンバー、スタッフへの感謝の気持ちが伝わってきます。
今後の活動スケジュールとメディア展開も話題に
公式サイトでは今後の活動スケジュールが順次公開される予定となっており、ライブのチケット発売や新曲の配信開始時期なども随時発表されていきます。
RIP SLYMEは2025年10月から11月にかけて全国ツアー「RIP SLYME TOUR 2025 DANCE FLOOR MASSIVE FINAL」を開催予定です。詳細は公式サイトで随時発表されますので、最新情報をお見逃しなく。
また、テレビやラジオなどのメディア出演も決まっており、ファンにとっては彼らの動向から目が離せません。特に、過去の名曲を引っさげたスペシャルライブなど、記念的なイベントの開催にも期待が寄せられています。

再結集記念に聴きたい!RIP SLYMEのおすすめ名曲10選
楽園ベイベー
RIP SLYMEといえばこの曲、と言っても過言ではない代表曲です。2002年にリリースされ、サマーチューンとして今もなお夏フェスやカラオケで愛され続けています。軽快なトラックに乗るラップとサビのキャッチーさはまさに「楽園」そのもの。
One
しっとりとしたメロウなビートにのせて、「愛」や「仲間」をテーマにした歌詞が展開される一曲。HIPHOPという枠を超えた、RIP SLYMEの音楽性の広さを象徴する作品でもあります。ライブ終盤の定番曲。
JOINT
重厚なビートと遊び心あふれる歌詞で人気の高いパーティーチューン。聴いていると自然と体が動いてしまうような中毒性があり、クラブシーンでも頻繁に流れていました。ライブでも定番。
UNDERLINE NO.5
スタイリッシュな世界観とRIP SLYMEらしいユーモアのバランスが光るナンバー。MVの完成度も高く、映像と楽曲が一体となって魅せる世界観が印象的です。リスナーの間で「センスの塊」と呼ばれる一曲。
熱帯夜
都会の夜を描いた少し大人な雰囲気の一曲。ミッドテンポのリズムと、メンバーそれぞれのリリックが心地よく絡み合います。夜のドライブやチルタイムにぴったりの一曲です。
Dandelion
希望や再生をテーマにした歌詞が印象的な、ファンにとって「胸に刺さる」名バラード。活動再開を経た今だからこそ、改めて聴く価値のある楽曲です。
FUNKASTIC
HIPHOPファンから高い評価を受けている、初期の名作。タイトル通りファンキーでグルーヴ感あふれるトラックに、スキルフルなラップが乗るRIP SLYMEらしさ全開の楽曲です。
雑念エンタテインメント
遊び心と社会風刺が絶妙に交差する異色のナンバー。コミカルな展開とビートがクセになる、まさに「RIPの真骨頂」。MVも話題となりました。
STEPPER’S DELIGHT
デビューシングルにして、RIP SLYMEの始まりを告げた一曲。HIPHOP好きにはたまらないクラシックで、今なおライブで披露されると盛り上がる鉄板ナンバーです。
GALAXY
浮遊感のあるエレクトロビートにのせて、宇宙のように広がる世界観を描いた曲。リリース当初は「新しいRIP SLYMEの挑戦」と評され、音楽的幅広さを象徴する存在です。
どの曲も今の時代にも響くパワーを持っており、再集結を機に改めて聴き返す価値があります。ライブ前の予習やプレイリストづくりにもぜひお役立てください。
RIP SLYMEの再集結が示す「再生」の力
RIP SLYMEの再集結は、音楽というフィールドにおいて「再生」がいかに大きな力を持つかを証明する出来事です。長い年月を経て、それでもなおファンが待ち続け、再びステージに立つ彼らを迎え入れる光景は、音楽の持つ感動を改めて感じさせてくれます。RIP SLYMEの音楽が再び世の中を彩る日々が、今ここから始まろうとしています。